2017/12/12

「発明マラソン」誕生!

 PLB事業部で長く部下のいない部門長をしております新仏です。幸運な事に最近お二人の素晴らしい仲間が弊部門に加わってくださいました。お2人には「部下」というより、一緒に新規事業創出に挑戦していく「同志」としてお力を貸して頂いております。

  私は元々新聞記者です。その前は日本語の教師を海外でしておりました。理工系ではありません。200%文系です。同志2人も同様です。それが良いと思っています。というのも、弊部門の3人以外、弊社社員はほぼ全員高校以降で理工系の教育を受けてきた者たちです。これまでにない価値を生むためには「多様性(ダイバーシティ)」という事が大きな価値を生むと信じています。また、この社内での「アウェー(敵地)感」がお互いに良い緊張感を生み出しているとも最近感じています。

 さて。現在弊部門で取り組んでいる「発明マラソン」からこのブログを始めます。

 要約すると、「一つのテーマを元に大勢で自由な雰囲気でアイディアを出し合って、良い結果を生み出そう」という趣旨の取り組みですが、あとで知った所によると、「アイデアソン」、「ハッカソン」などの名称で米国発で以前から似たような取り組みがあったとの事。勉強不足でその事を知らなかったのですが、それを知ってちょっとした感動を覚えました。「なるほど、人間本気で考えると同じような結論に至るんだな」と。冨士山に登るにはたくさんのルートがあるけども、どれを選んでも最後まで歩けば必ず山頂という同じゴールに至るのだなと。

 「種」としては本当に素晴らしいものだと確信はしているものの、それをどう咲かせて良いかわからない。一人では手に負えない。そこに「責任感」というべきか、やむにやまれない「焦燥感」のようなものを覚えた時、行き詰って本気で活路を求めようとする時、人は人を求めるのだと思います。人と人との出会い、そこからひらめくアイディアという輝き、それが発明マラソンでのテーマです。

 PLBの素晴らしさは決してボルトやナットとしての用途だけに留まるのではないと確信しています。むしろ、それ以外の用途として大きなポテンシャルを持っていると考えています。私にはこの素晴らしい製品を世に出す責任があります。ただ、そのポテンシャルが大きい分、私一人の手ではどうしても負いきれません。さてどうするか。柔軟な考えを持っていて、時間も持っている人達??「学生だ!」と思い至りました。

 思ったら即行動!幸運に恵まれ、あれよあれよという間に第一回発明マラソンを開催する事ができました。それが2016年11月末です。ちょうど昨年の今頃の出来事です。新聞やTV等にも取り上げて頂く幸運に恵まれたこともあり、これまでに1都1県3校の学生様、1社の大手異業種企業様と合計4回のマラソンを開催する事ができました。現在、第五回の取り組みを昨週から始めた所です。新たな異業種企業様と弊社と学生様との取り組みになる予定です。

 この取り組みでは、PLBの技術を応用した1000件の新製品を世に出すのが目標です。とても長い道のりですが、走り続ければ必ずゴールできます。走る事をやめたらそこでレースは終わります。マラソンそのものです。一人で走るよりも大勢で走った方が盛り上がります。マラソンです!発明マラソンの名称には、そのような意味を込めています。

 次回はこのマラソンを走る中での試行錯誤や失敗談、苦労話などを中心にお話ししたいと思います。